配当所得

配当所得とは、株主や出資者が法人から受ける剰余金や、利益の配当、剰余金の分配、投資法人からの金銭の分配又は投資信託及び特定受益証券発行信託の収益の分配に係る所得を言う

配当所得金額＝収入（源泉徴収税額を引く前の金額）ー株式等を取得するための借金の利子

配当所得は、配当の支払いの際に所得税等が源泉徴収されており、源泉徴収された所得税等は、その年に納付する所得税から差し引くことになります（配当控除）。

（１）上場株式等の配当

軽減税率が適用され、１５．３１５％の所得税及び復興特別所得税が源泉徴収される（他に地方税５％）

＊但し総発行株式の３％以上を保有する場合には軽減税率の適用はなく、（２）の税率による課税

（２）上場株式等以外の配当

２０．４２％（地方税なし）の所得税および復興特別所得税が課税される

配当所得は原則として確定申告が必要だが、確定申告不要制度を利用できる配当もある

また、上場株式の配当については、総合課税によらず、申告分離課税を選択できる

（１）総合課税

総合課税の対象とした配当所得は、一定の例外を除き配当控除することができる

（２）確定申告不要制度

①上場株式等の配当および投資法人からの金銭の分配

支払いを受ける金額にかかわらず申告が不要となる

②それ以外の配当（非上場株式の配当等）

一回に支払われる配当金の額が次の計算で求める額より少ない時には確定申告不要となる

１０万円×（配当計算期間の月数÷１２）